健康食品 ＰＬ法適用 アマメシバ訴訟で賠償命令

東南アジア原産の植物「アマメシバ」の加工食品を摂取して障害を負ったとして、
名古屋市内の７０歳代の母親と５０歳代の娘が、製薬会社「アダプトゲン製薬」
（岐阜県）と販売会社「エイ・エス・ティー・シー」（東京都）などを相手取り、
計約１億８００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が３０日、名古屋地裁であっ
た。内田計一裁判長は「食品の摂取と原告の障害に高度の関連性がある」と述べ、
両社に製造物責任法（ＰＬ法）上の責任を認め、さらに、商品を紹介する記事を
雑誌に執筆した医学博士の山ノ内慎一氏と合わせて、計約７６００万円の賠償を
命じた。

　原告代理人の弁護士は、「いわゆる健康食品について、製造物責任を認めた司
法判断は、前例がない」と話している。医学部　受験

　判決によると、母娘は２００１年８月、主婦の友社発行の雑誌「健康」で、ア
マメシバの効用を紹介する記事を読み、同年１２月までに３００～４００グラム
を摂取し、翌年、呼吸器機能障害に陥った。２人は身体障害者３級の認定を受け、
娘は寝たきりの状態になった。

　判決は、２人の症状はいずれもアマメシバが原因であると認定、山ノ内氏につ
いても、医学部　受験「医学博士として効用を説明、誤信させた」と判断した。

　アダプトゲン製薬は「判決内容を吟味して対応を決めたい」、山ノ内氏は「記
事に名前を使われただけで、判決は不服だ。控訴を検討したい」とコメントした。